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2012.12.21 Friday
第40回 明日の日本を託す選挙が終了した!で、どうなる日本?
 

 読者諸兄姉におかれては、慌しい年末故に、お忙しい毎日を過ごしていらっしゃる事と思います。色々な意味で「凄かった!」この三年有余でしたが、ドタバタ劇で始まり、ドタバタ劇で何時の間にやら終了した総選挙、果たして明日の日本を託した国民の選択は正しかったのかどうか、これから政権政党として我が国の舵取りを担う政治家の方々の真の意味での力量が試される事になります。先行き期待感からか、株式市場も活況を呈し始め、ダウ平均も一万円台を回復してきました。全てが万事目出度し、目出度しとなれば良いのですが、経済活性化が喫緊の最大課題であり、デフレ脱却と経済成長力強化の為の諸施策も、あまりに行き過ぎた路線を突っ走ると、思わぬ落とし穴に陥る可能性もあり、慎重な舵取りを心掛けて頂きたいものです。

 

例えば昨今取り沙汰される10兆円以上の金融緩和策に関しても、日銀から市中金融機関に大型の資金供給が行われたとして、果たして必要とする特に中小企業を中心とした分野に充分な資金がいきわたる事となるのか、若干の疑問が生じ得ない。大企業は、殆どの場合、例えば、現今の需要関係に鑑みて、設備投資を中心とした新規投資に対して、そう旺盛な意欲が存在するとは考えられず、従って、必要資金に逼迫しているとは言えない事から、金融緩和による資金供給は、専ら現在特に運転資金に逼迫している一部大企業と、多くは中小企業向けとなるのではないかと想定される。一方で、金融機関としても、先行きの不透明なこれら諸企業に対する貸出しを積極的に展開する事が出来るか、BIS規制等が強化され、経営の健全性が強く求められている現況で、大きなリスクを負担してまで貸出行動を活発化させる覚悟があるかどうか、甚だ疑問に感じるのは一人小生だけだろうか?

 

カンフル剤的に大型公共事業の発注等を中心とした経済対策が強く求められる事は事実であり、これにより一時的な景気浮揚と雇用の拡大を図る事は、多くの経済「評論家」が主張しているところでもある。但し、余り長期に渡ると、またまた財政面での脆弱さをこれまで以上に露呈させる可能性もあり、30数年振りと言われる貿易赤字一兆円超えの数字に見られるように、為替相場への負の影響も生じるかもしれない。既に昨今の円安は、貿易中心の企業収益を押し上げている半面で、原油やLPG価格等、エネルギー関連コストを急騰させ、電力価格にまでインパクトを与えかねないところに来始めている事は読者諸兄姉の良く知るところである。安全性を無視した原子力発電依存は全く論外だが、半ば魔女狩り的な国民的原発アレルギーの高騰で、CO2問題を無視しているかのような火力発電依存によって、先の貿易赤字の現況の一つとなっている事に漸く気付き始めているのも、悲しい現実である。京都議定書問題は何処に行ったのだろか?

 

上記の財政面の脆弱さの増大から来るこれ以上の円安が段階的にでも進行し、仮に、対ドル・レートで90円台、100円台に至る事があるとすれば、更に輸入原材料価格等の高騰を惹起し、国内産業、特に海外展開の不可能な中小企業に今以上のインパクト与える事にもなりかねない。我が国の産業の基本は、乏しい原材料を輸入し、これに世界でも屈指と言われる我が国の暗黙知をそれよりもっと心配なのは食料価格の高騰である。一般に言われているとおり、特にバイオ燃料転嫁問題から来るトウモロコシ価格の高騰は目を蔽わんばかりであり、詳しい数値は知らないが、数年前の数倍の価格に高騰しているのではないか。トウモロコシと言っても、家畜などの飼料に使用されている関係から、牛肉・豚肉・鶏肉等の価格の高騰も目前であり、食糧の大半を輸入に依存している我が国国民にとっては、将来の死活問題にも発展しかねないと懸念するが、小生としてはどうか間違いであって欲しいと願うのみしかない。

 

次期政権政党が主張しているように、景気浮揚無くして雇用の拡大は無く、企業業績の向上と雇用の拡大無くして財政再建は為しえない事は当然であり、雇用の確保=収入の安定無くして需要の拡大=デフレ脱却も在り得ないと考えられる。しかし、経済のグローバル化の進展はこれまでの比ではない為、釈迦に説法ではあるが、為替相場の動向、原油等輸入エネルギー価格の動向、資本市場の動向を充分に注視して我が国の先行きに対する舵取りを御願いしたいものである。

 

被災地の復興も、先ずは、2700万トン以上と言われる瓦礫の処理も優先して欲しい。先にも主張したが、近場に焼却場を早急に複数施設建設する事も一考である。建設に関して雇用が確保され、稼動する為に雇用が必要となる。焼却炉の建設に何ほどの費用が必要だろうか。これまで無駄にしてきたコスト、例えば、わざわざトラックに積載して北九州まで輸送する費用が如何程だったか、それにより処理される瓦礫の量が如何程だったか、考えてみるだけで馬鹿馬鹿しくなる。焼却処理された瓦礫は、テトラポットの材料にでも転嫁し、各海岸の防波堤対策に代用する事も可能だったはず。万が一、処理された瓦礫の放射能問題を云々する可能性があるならば、各地方への搬入も同次元で論じなくてはならない事となり、何をか況やとも思えるが。素人考えと謗られるかも知れないが、日本人の英知を集約すれば、震災から一年半以上、既に各海岸の防波堤対策は少なくとも終了していたかもしれないと思うと、失われたこの時間が小生としては全く口惜しい限りでもある。

 

希望のある我が国の将来を目指して、来週発足する新政権には是非頑張ってもらいたいものである。還暦を過ぎた爺さんからすれば、新政権を構成する議員の今回の若返りは最も歓迎すべき事である。米国のオバマ大統領も四十歳台前半で就任した事を踏まえれば、我が国でも40歳台前半の宰相が誕生したとしても不思議でも、心配な訳でもなく、寧ろ大いに期待すべき動きであると思う。動きの早い世界情勢、若い感覚こそがこれに対処し、自信をもって未来に向って乗り越える力を有していると信じている。「若者達(小生と比較しての話かな?)よ、勇気をもって前に出よ!怖れるべきは、自らの心の内底に潜む恐怖心だ!恐怖心をかなぐり捨てて、未来に向って前進せよ!未来は君たちの為にある!」先にも書いたが、ルーズベルト大統領が1920年代後半の世界恐慌時に国民に訴えた言葉だけど、今こそ、全ての若者に送りたい。

 

そうこうしている間に、小生の出身の宮崎県高鍋町の役場に勤める後輩からメールが届いた。故郷の「希望の街づくり」の為に若手職員五人で自主研究グループを立ち上げたと言う。『これからの少子高齢化社会における故郷の街づくりについて強い危機感を有し、グループの活動を通じて、これからの街づくりの将来ビジョンを明らかにすると共に、日々の活動の中で故郷の未来に希望の灯をともしたい』との事。全くその通りだと小生も考える。先ずは五人から、そして故郷の若手を集合させよ!アバンギャルド(前衛)は苦労が多いが、為し得た時の喜びは他に与えたく無い程のものでもある。リスクを恐れずに前進せよ!少なくともここに一人、後援する爺さんが既に存在するぞ!(言葉だけで無く、今年中に差し入れを東京から送るぞ!)こうした動きを、全国に発信する源となれ!頑張れ!

| - | 17:26 | - | - | pookmark |